先ず世界一貧乏な大統領と呼ばれる、ウルグアイ前大統領ホセ・ムヒカ氏のスピーチを聴いてください。
環境の未来を決めるリオ会議でのホセ・ムヒカ当時大統領のスピーチ、考えさせる素晴らしい内容でした。
環境の未来を決めるリオ会議でのホセ・ムヒカ当時大統領のスピーチ、考えさせる素晴らしい内容でした。
そして来日したムヒカ氏は、真剣な眼差しで聞き入る学生たちに、「世界を変えるために戦った経験から得られた4つの教訓」メッセージを語った。
1. 消費主義に支配されるな
現代の消費主義に支配されてはいけません。
これを言うのは簡単ですが、消費主義は蜘蛛の巣に引っかかるようなものです。
企業はこれを買え、あれを買えとあなたにお金を使うよう仕向けてきます。
それに甘んじ物を買い続ければ、あなたはもっとお金を稼ぐために、もっと長い時間を費やすことになるでしょう。
そうなると、あなたの自由な時間は、今後もどんどん減ってしまいます。
本当に必要なものだけを買うようにしてください。そうすれば、あなたの自由な時間はもっと増えます。
貧乏とは、多くの物を必要だと思ってしまう心のこと、無限に物をほしがる欲こそ「貧しい」と言うことなのです。
貧乏とは、多くの物を必要だと思ってしまう心のこと、無限に物をほしがる欲こそ「貧しい」と言うことなのです。
2. 歩き続けよ
人生でもっとも重要なことは、勝つことではありません。歩き続けることです。
それはつまり、転んでも毎回起き上がること、新たに何かを始める勇気を持つということ、何かに打ち負かされた時また立ち上がると言うことです。
人生でもっとも重要なことは、勝つことではありません。歩き続けることです。
それはつまり、転んでも毎回起き上がること、新たに何かを始める勇気を持つということ、何かに打ち負かされた時また立ち上がると言うことです。
私は若い時、世界を変えるために戦いましたが、残念ながら世界を変えることはできませんでした。
そして牢獄に入れられて、10年以上を過ごしました。これは私にとって非常につらい時でした。
でも、その辛い時間がなかったら、今の自分はなかったと思っています。
そして牢獄に入れられて、10年以上を過ごしました。これは私にとって非常につらい時でした。
でも、その辛い時間がなかったら、今の自分はなかったと思っています。
3. 同じ志を持つ仲間を見つけて闘争せよ
社会は集団と言うツールがないと変わりません。
もしあなたが今の現状に不満を持っているなら、同じように不満を持っている人を見つけて仲間にしてください。
仲間を集めて集団を作って主張すれば、大きな力はなくても、社会に意識を植えつけることができます。
社会は集団と言うツールがないと変わりません。
もしあなたが今の現状に不満を持っているなら、同じように不満を持っている人を見つけて仲間にしてください。
仲間を集めて集団を作って主張すれば、大きな力はなくても、社会に意識を植えつけることができます。
これまでも、社会はこうして少しずつ変化してきました。
100年も前は、労働者は15時間も18時間も、長時間の労働をするのが当たり前でした。
そんなとき、ある人がこんなことを言い出したのです。
「1日の労働時間が8時間にして、寝る時間は8時間必要で、それ以外のプライベートな時間が⒏時間は必要だ」と、当時の人々の多くは「コイツはなんて頭のおかしいことを言うんだ」と思ったことでしょう。
でも、その人は仲間を集めて、闘争を始めたのです。
今では8時間労働が当たり前になっていますが、自由な時間のために戦った人がいるのです。
今では8時間労働が当たり前になっていますが、自由な時間のために戦った人がいるのです。
そんな闘争した人を忘れ去られているかもしれませんが、彼らは闘争することで他の人の意識を変えたのです。
社会が変わり続ければ、1日の労働時間は4時間が当たり前になることも十分起こりうることです。
社会が変わり続ければ、1日の労働時間は4時間が当たり前になることも十分起こりうることです。
日本では、人々があまり希望が持てないと聞きました。若者の多くが投票にいかないそうですね。
彼らは社会が変化すると言うことを信じていないのでしょう。
彼らは社会が変化すると言うことを信じていないのでしょう。
何か魔法のようなものが、社会を変えてくれると考えないでください。
あなたと同じ志を持つ人はたくさんいます。仲間を見つけて集まってください。そして、戦ってください。
あなたと同じ志を持つ人はたくさんいます。仲間を見つけて集まってください。そして、戦ってください。
4. 自分の利己主義を抑えよ
私は「最後の審判」を信じていません。
でも何らかの人生の時点で、鏡の前に立ち止まって自分自身を見つめる時が、来ることはあると思っています。
そんな時、これまで何かをやろうと何度も失敗したけど、行動に移した数々のことを思い出すかもしれません。
「100やりたかったことがあるとすれば、5しかできなかったけど、行動に移すことができて有意義だった」と思えるかもしれません。
私は「最後の審判」を信じていません。
でも何らかの人生の時点で、鏡の前に立ち止まって自分自身を見つめる時が、来ることはあると思っています。
そんな時、これまで何かをやろうと何度も失敗したけど、行動に移した数々のことを思い出すかもしれません。
「100やりたかったことがあるとすれば、5しかできなかったけど、行動に移すことができて有意義だった」と思えるかもしれません。
でも反対に「私は人生で何もしてこなかった」「私の人生は浪費の連続だった」、「誰に対しても、手を差し伸べなかった」、「誰かのために時間を費やすことなんてなかった」と思うこともあるかもしれません。
そんな人は、鏡の前に立ち止まった時、自分の姿を見て失望するでしょう。
そこに映っているのは、自分のエゴイズム(利己主義)でしかないからです。
そんな人は、鏡の前に立ち止まった時、自分の姿を見て失望するでしょう。
そこに映っているのは、自分のエゴイズム(利己主義)でしかないからです。
全ての生命はエゴイズムを持っています。それは自分自身を守るため、自然が私たちに与えてくれたのです。
人間はひとりでは生きていけません。必ず他者を必要とする生き物なのです。
他人に勝つために戦うのはやめてください。そうではなく、自分自身の心の中にある物のため戦うのです。
他人に勝つために戦うのはやめてください。そうではなく、自分自身の心の中にある物のため戦うのです。
ムヒカ氏が何度も繰り返していたのは「闘争せよ」という言葉でした。
「闘争を生まないことが理想だ」と教えられてきた人にとって、この言葉には抵抗感があるかもしれません。
「闘争を生まないことが理想だ」と教えられてきた人にとって、この言葉には抵抗感があるかもしれません。
でも、ムヒカ氏はこう続けます。「あなたが生きている限り、他者との衝突は避けられません。大事なのは、コンフリクトを起こさないことではなく、どうやってコンフリクトを解決していくかということです。」
あなたが闘争しないと社会は変わっていかない。
今回のメッセージは、平和すぎる日本に向けた警鐘、平和と無気力を間違えてると、警告なのかもしれません。
今回のメッセージは、平和すぎる日本に向けた警鐘、平和と無気力を間違えてると、警告なのかもしれません。